【ものづくりセンター鳩山】3Dプリンタ(FDM)のフィラメントについて

ものづくりセンター鳩山の3Dプリンタ(FDM)で提供(常備)している標準のフィラメントはABSとなります。
その他、PLAPETGも用意していますので、これらの材料を希望する方は、利用申込時に希望のフィラメントを記入してください。
※特に希望の記入がなかった場合は、自動的にABSとなります。

なお、材料変更(ABS→PLA等)を行う場合、機器調整が必要となりますので、原則、利用直前のリクエストは、お断りさせていただきます。
また、3Dプリンタの利用が混み合っている状況の場合は、ご要望に応えられない場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに時間に余裕をもった利用をお願いいたします。

【フィラメントの紹介】
●ABSフィラメント
3Dプリンティングで最初に使用されたフィラメント素材のひとつで、優れた機械的特性を持ち、強度や耐久性に優れています。
特に、耐衝撃性、耐摩耗性、引張強度、靭性・曲げ疲労性が高く、耐熱性にも優れていて、最も安定して使用されるフィラメントです。
逆に、ABSフィラメントの最大の欠点、弱みが造形中の“反り”です。ABSフィラメントは熱収縮性が高く、造形時に形状が反ってしまう場合があります。
●PLAフィラメント
PLAフィラメントはABSフィラメントと並んで、多くの人に利用されているフィラメントです。
トウモロコシやジャガイモなど有機資源を原料としたバイオマスプラスチックです。植物由来のPLA樹脂ベースのため、環境に配慮できます。PLAフィラメントは熱収縮性が低く反りが起きにくく、フィラメントを熱で溶かして造形物で出力するときに熱収縮することがないため、寸法通りに造形できます。
逆に、PLAフィラメントは、一般的に熱に弱く60℃程度でも簡単に柔らかくなります。耐熱性が求められるパーツの造形には不向きなフィラメント材料です。また、硬くて脆いという性質があります。そのため曲げ強度や引張強度などが低く壊れやすいのが特徴です。
●PETGフィラメント
PETGフィラメントは原油、特に化学成分のエチレングリコールとテレフタル酸から作られるフィラメントです。
その特徴は、非常に高い耐久性と強度にあります。また高温や紫外線、化学溶剤などへの耐性にも優れており、過酷な環境下においても耐えうる部品を3Dプリントする上で最適のフィラメントとなっています。
逆に、PETGフィラメントは、表面が若干弱いため傷がつきやすく、UV光によって弱くなります。そのため外部での使用にはあまり適していません。